Iggy Pop@Tinderbox, Odense, DK
去年くらいかな、youtubeでライブの動画をみてだいぶ足を引きずってるのを見た。友達から足の不具合を補うためにブーツの高さが違うという話も聞いた。あれだけ死にそうになったことがあるのにまだ死なないし、一緒にドラッグやりまくったBowieよりも長生きしているし、死ぬことはあまり心配してなかったんだけど、「動けなくなってライブできなくなるぞ」って思った。
方や日本ではIggyの来日嘆願ページがFacebookでもあるんだけど、署名のペースがかなりスローで全然盛り上がらない。まぁしょうがない。もう時代的には50年前の人だし、日本人は海外のロックレジェンドには興味ないし、日本受けするタイプじゃないし。別れた奥さん日本人だから来たくないんだっけとかw。
最後に見たのは14年前のThe Stoogesの来日の時。もうソロで呼ぶならフジロックでしかないと思っていたけど、それも無理かもしれない、と思っていた。 というような状況が重なって、今年は海外にIggyを見に行こうと決めたのが、多分2月くらい。夏休みにしては早いけど、どうにか行こうと選んだのがDenmarkのTinderboxとLondonのFinsbury Parkだった。今年のライブ自体もかなり少ない。この後は3本程度が予定されている。
この2本、選択としては正解だったと思う。Tinderboxのトリでフルセットが見られたのとイギリスで聴衆が大合唱する中で見られたからだ。 Tinderboxで14年振りに見たIggyは足を引きずり、すごく歩きづらそうだった。右足の靴の底が10センチくらい高いし。でも、スキップするんだよね。マジかと思ったw。ステージ下りてくるしね。やっぱりあの人アホだなぁって思った。そこが好きなんだけど。
歌声は変わらず、色気のある太い低い声は健在、ちょっと高い声は出なくなったけど。荒々しいパフォーマンスも健在。挑発するような体の動き。でも、しっかり歌うし、まったく自分を失うようなパフォーマンスはない。パフォーマンス中はほぼ笑わず、歌に集中している。ステージから降りて歌い終わって、少し余裕ができた時ににっこり笑いながら私の方に手を伸ばしてくれたのはとてもうれしかった。目は合わせなかったけど、明らかに人種が違うやつがなんか泣きわめいてるなぁって思ってくれたのかもしれないなと、勝手にそう思ってる。
Bowieが死んでからThe Jean Genieをセットリストに入れるようになった。実は私としては共作したChina Girlを聞きたかったんだけどな。ただ、Jean GenieはずっとIggyのキャラクターをモチーフにしているといわれていたので、本人もそれを意識してのことだろうかとは思う。あとはLust for Life, The Passenger, I wanna be your dog, TV eye, Search and Destroy, No Funあたりの名曲と個人的に結構好きなSome Weird Sin, Real Wild Childがライブで聞けたのはかなり嬉しかった。この2曲ってあまりライブでやってる覚えがないからだ。
やっぱり高校生の時にBowieのHeroesと一緒に腐るほど聞いてたThe PassengerをTinderboxで久々に生で聞いた時にはマジで号泣した。もう涙止まらなくてねえ。歌詞は比較的明るいのに曲が暗くて、絶望の中で歌ってる感じがもうたまらなくてね。
ロンドンでのライブではやっぱりみんな大合唱するのね。イギリスの人ってライブで大合唱になるって聞いたけど、マジだったw。イギリスでは号泣しなかったので、私も楽しく大合唱できたし!
40歳までに海外フェスに行きたいと思ってたけど、まさかIggyに連れてきてもらうことになるとは思ってなかったよ。Iggy、こんな貴重な体験をさせてくれてありがとう。そして、またIggy見にどこにでも行ってやる!!!
やばいな、めちゃくちゃ泣いてるやん。まいこちゃんが見つけてくれました。いい記念になるわぁ。どうもありがとう!!!#tb18 #iggypop #tinderbox