Music and Thought

Live記録がメインです。たまに長文になりそうな思考結果はこちらに。

U2@さいたまスーパーアリーナ2days

The Joshua Tree Tourでした。

今回日本に来なければ、オーストラリア公演かシンガポール公演に行こうかと思っていたので、日本にきたのならば全部の公演に行こうと思っており、2日間ちゃんと行ってきた!

8Kの大型スクリーンに映し出される写真と動画の数々。それだけでセットが成り立つのだということを初めて思い知らされた。8Kが故に立体感がすごく、それに加えて巨大モニターが平面ではなく少し湾曲しているので、没入感すら出てくる。

そんな環境の中、ヒット曲の演奏を挟んでJoshua Treeを完全再現。Joshua Treeの1曲目、Where the streets have no nameのイントロと真っ赤なバックの映像が印象的すぎて、鳥肌が立ち、ものすごい勢いで涙が出てきた。こんなライブ経験したことない。シンプルなサウンドとシンプルな映像で再現する圧倒的な迫力。自然の圧倒的な力で人間が自失呆然とするような感覚に似ているかもしれない。それを人間が作り出すこと自体がすごいなと思った。

Joshua Treeの前後にはちゃんとヒット曲を織り交ぜてくる感じで、ちゃんとファンの期待にも応えている。私はEven better than a real thingが一番よかったなあと思っている。Edgeのメンバー紹介が始まると同時に流れる、あのギターリフ。それに合わせて極彩色に派手に輝く8Kモニター。もう気絶しそうである。その勢いで案の定踊り狂うよね。1日目に私の後ろに立ってた外国のでかいおっさんに何度髪の毛ぶつけただろうかw。おっさん、苦笑いしてたよ。ごめんよ、おっさん。

楽器隊のメンバーの演奏は衰えることなかったが、唯一Bonoだけは少し高音が出なくなってるかなぁと感じた。が、しかし、かなりの声量で歌っていたようなので、喉は相当強いと思う。Bonoは政治的なメッセージをずっと発し続けているけれども、2日目には前日になくなった中村医師の名前を連呼していた。それとLight My Wayの時も世界の女性の貢献者たちにフォーカスを当てるような動画が流れており、こういう政治的なメッセージをさらっと発することができるバンドって一体今どれだけいるんだろう、って思うとだいぶ少なくなってきたことを痛感。しかも、Bonoはいつも本当に正しいことしか言わない。この人が各国の政治家に物申せるのは自分たちが自信を持って長年メッセージを発し続けることができているからなんだろうな、と感じた。

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