Music and Thought

Live記録がメインです。たまに長文になりそうな思考結果はこちらに。

日本の音楽に対する絶望感

年の瀬、レコード大賞と紅白はうちの親が見るので、否応無く私の目にも入ってくる。

まだ今日はレコード大賞しか見てないが、正直絶望した。レコード大賞がパプリカだったからではない。まぁ、それもひどいといえばひどいのだが、それ以上に今テレビで放送される音楽ものの番組の空虚さにひどく失望している。テレビというのはもう自分が理解できなくなってしまったメディアになったような気すらした。というわけで、怒りすら覚えるくらいなので、ブログに書こうと思った。

日本の音楽市場のまだ7-8割がCD/DVDなどのメディア販売中心なので仕方がないのだが、大してちゃんと歌が歌えないジャニーズ、秋元康グループがそもそもこれだけ売れるということ自体が異常。海外だったらライブハウスでこれだけ歌えないやつらがでてきたら、ビール瓶とか投げつけられてブーイングとかされて終わりである。

2019年のCDランキングを見てみよう。韓国が数曲・米津が一曲だけ入ってるが、秋元・ジャニーズのオンパレード…。

https://plaza.rakuten.co.jp/teamtk/diary/201912240001/

2019年のCDランキングを見てみると、実はFoorinは入っていない。レコ大の審査基準は確か「その年を代表した曲」なので、確かに売れ筋だけではなく代表したといえば代表したのだろう。「代表した曲」を売り上げ以外の何で決めたのか、いまいち基準がロジカルにはわかりにくいので、正直話題性で決めただろ?って思うしかない。そう思われてしまうのが年末の締めくくりの音楽番組であること自体がすごく悲しい。

SMAPの「世界にひとつだけの花」も異様に流行ってたが、それと同じ感じで、応援ソングがこんなに好きなのか日本人は!どんだけ苦しいんだよ、日本人!実は私は今年の会社のクリスマスパーティーで初めてパプリカを知った。子供がいないお友達は知らない人がちらほら。

一方、実は実力がある人は日本でもそこそこいることはいる。パフォーマンスは必ずしも上手いというわけではない。でも、多種多様な表現方法でオリジナリティを出しているのである。私は決して歌や演奏がスーパー上手いアーティストじゃないと聞かないとかいうことではない。その表現方法に感動するか否か、そこに思想があるか否かしか見ていない。

Rockin'onのCDJとかに出ているアーティストには結構実力派がたくさんいるし、演歌歌手も氷川なんかより上手いやつがたくさん出てきている(演歌はおそらく五木ひろしが最近育ててるぽい)。BABYMETALとかONE OK ROCKとか世界で通用するミュージシャンとかちゃんと出てきているのに。

完全に分断されたな、と思った。90年代くらいまではテレビの音楽番組っていろんなものを紹介していてその存在意義はあったかと思う。でも、最近は事務所などの統制がひどいのか本当にジャニーズや秋元組ばかり。テレビで流れている音楽をほぼ全く聞かなくなった。別に私が洋楽を聞くことが多いからってわけじゃない。Spotifyで邦楽のアーティストは聞いているが、パプリカも入ってこなければAKBグループも入ってこないからだ。そもそも、SpotifyやAppleMusicに楽曲提供自体をしていないというのもある。結果、一般的に日本で流行っているものを知らないってことになる。

 

今日はまるで外国から1年ぶりくらいに日本に帰国した人みたいな感覚を味わった。まぁ、貴重な体験なのかもしれない。

 

ちなみに、唯一の救いは駒津さんのような子が日本のオーディション番組に出てきたこと。この子は絶対海外に行った方がいい。というか、海外のオーディション番組に最初から行けば良いと思う。Nicki Minajのラップ部分まで完璧なんだもん。こりゃすごいよ。ただ、日本で彼女が受け入れられる土壌ははっきりいってない。売れるためにやりたくないことを押し付けられるよりも、比較的相性があいそうな国に行って欲しいなぁって思う。

https://youtu.be/h3jxAE9K_nY