Music and Thought

Live記録がメインです。たまに長文になりそうな思考結果はこちらに。

2020年という悪夢

ライブに行ったら書くBlog、全然更新してない。1年前の投稿はこんなでしたよ、ってお知らせのメールが届いたから、「そういえばブログとか書いてたっけ」と思い出したように書いてみる。元々このブログは自分が行ったライブの検索性を高めるために始めた。チケットが残ってるだけだとデジタルに検索できない。いつ、誰のライブに行ったかわからなくなってしまうのだ。幸い紙のチケットは初めての洋楽ライブの時の者から残っていたので、チケットが残っているものは根性でブログエントリーに書き起こしてみた。よく覚えていないものもあるので、それは投稿の字数が少なかったように思う。

 

さて、去年はコロナでライブにほとんど行けなかった。行ったライブは2つ、自分のバンドのライブが1つで合計3つ。行ったライブもロック・ポップ系ではなくクラシックである。(あ、それもエントリーいれなきゃ)

ライブが無くなったら死んでしまう。そう思ってた私にとって案の定2020年は悪夢だった。ひたすら、ひたすら仕事をして逃避した。仕事は嫌なことを忘れさせてくれる。余計なことを考えなくて済むように、そして、中身は言えないけれど今のこの状況が少しでも良くなることに繋がる仕事だったから、とにかく仕事をしようと思った。

オンラインライブもまあアリだとは思うんだけど、やはり音は空気振動なのでライブハウスとか会場で生で聞くと肌に伝わってくるものがある。感動で身震いすることもある。それを感じる確率がオンラインだと格段に少ない。音量を大きくすればいいってものじゃない。その空間に入って、ある意味「トランス状態」になるのがライブのいいところなのに、それが1年間全くなかったのだ。

 

2020年1年を通じて少しわかったことがある。いつも「何か夢中になるものがあっていいね」と言われて暮らしてきたのだが、それがいまいちどういうことなのか良くわかっていなかった。2020年、熱狂するタイミングがない時間を過ごして、初めてわかったことがある。「熱中とか熱狂とかしない人の人生はこんなにも退屈なのか」と。そして、「人生ってこんなに空白の時間が多かったのか」ってこと。

 

そりゃぁ、結婚もしたくなるだろう。子供も産みたくなるだろう。だって、こんなに空白の時間があるんだもの。私には今までこんなに空白の時間はなかった。仕事と趣味と家庭の3つは絶対に両立できないと思っていたのは10代後半からなのだが、趣味の部分がこんなに抑えられると、家庭と仕事なら両立できるかもしれないと思い始めた。一体私はどういう人生を歩んできたんだろうかw。単に音楽をしこたま聞いて踊るだけで忙しかったのだ。なんという怠惰!なんという快楽!そりゃぁ、頭もこれだけ馬鹿になるもんだ!w

 

ただ、正直いうと、やはり2020年は自分にとってつまらん年になったというのは否めない。外に出て、いろんな街の匂いを嗅いで、歪んだ世界をみて、気持ち悪い形の何かを触り続けないと、自分の中の何かを作り出そうとする世界が閉じてしまう気がした。それこそ、家にいなければいけないのなら、首筋の後ろにLANケーブルをぶっさして、脳味噌に直接情報を送り込みたいくらい。

 

きっと、自由に外に出られるようになったら、いろんなものを吸収しすぎて破裂して死んでしまうかもしれないなw。でも、それで死ぬなら本望だ。